第12回フォレストカフェを開催しました

生態系回復の切り札? オオカミの再導入を考える

日 時 :平成30年1月19日(金)18:30~20:30
場 所 :神戸市教育会館
参加者 :41名(ひょうご森の倶楽部会員 18名、一般 23名)

 今回は「オオカミの再導入」という少し大きなテーマとしたことから、多くの方に参加していただくことにして、会場を従来の倶楽部事務所から変えて、また時間も30分長くして開催しました。

フォレストカフェ12回その2  

 講師は「生態系を回復させるためにオオカミを再導入する」ことを提唱されており、今回お話しいただいたことのポイントは次のことです。
〇オオカミを導入することで(増加している)シカを減らすことができる
〇従って(シカが増加していることで)破壊されつつある生態系はオオカミを導入することで回復する
〇オオカミは人に危害を加えることはない
 このうち、市民にとって(たぶん)一番気になる「人対する危害」ということについては、次のことなどから「オオカミは人を襲うことはない」ことをお話しされました。
〇「赤ずきん」にある「オオカミが人を食う」は事実によるものではなく、当時の世相から、森を開発するための口実、子女をやたらと外に出させない啓蒙のための書かれたものである。その根拠の一つは、「赤ずきん」の物語が生まれる以前の西洋には「オオカミが人を食う」と認識されていたことの記録(文献等への記載)はないことだ。
〇国内にある江戸時代のオオカミによる咬傷の記録を精査すると、イヌとオオカミの混同、人間の行為をオオカミの所為にしたと考えられるものが多い。
〇近年のアメリカやヨーロッパにおけるオオカミによる咬傷記録(事例は少ない)は、狂犬病にかかったオオカミや餌付けによるものだ。(積極的にオオカミが人を襲った記録はない。)
〇オオカミは臆病で人に隠れて行動する動物である。

 短い時間の講演であり、参加者には充分伝わったとは言えないでしょうが、再導入についての賛否はともかく、今回の話が多くの方に伝えられて、オオカミに関心が高まればよいと考えます。

森林(Forest)などの自然環境や生きもののことを、専門家や保全活動などに取り組んでいる方から直接お話しを聞きコーヒーカップを片手に気軽に話し合えるミニミニ講演会、フォレストカフェの第12回目です。(※今回は拡大版として実施するため飲み物の提供はありません。)

全国的に獣害-とりわけシカによる森林植生の衰退や農林業の被害が大きな問題となっており、兵庫県の森林も深刻な状態です。このような状態に対して、かつては日本にいたオオカミを再導入することで本来の生態系が回復し、シカの数も減らせるとする考えがあります。オオカミを再導入することは本当に獣害対策に効果があるのか、また人への危害など問題はないのかを考えます。

■日 時:平成30年1月19日(金)18:30~20:30
■会 場:神戸市教育会館 203研修室(地図
     神戸市中央区中山手通4丁目10番5号
■講 師:丸山 直樹氏((一社)日本オオカミ協会会長)
■参加費:200円(資料代等)
■定 員:50名(先着順)

■申込み:FAXまたはE-mailで、ひょうご森の倶楽部事務所にお申し込みください。
     FAX 078-321-0049 E-mail moriclub☆pearl.ocn.ne.jp
               (☆は@に変えてください)
■主 催:NPO法人 ひょうご森の倶楽部
    (問合せ)ひょうご森の倶楽部 山下 090-8234-9898

※案内ちらし&参加申込書はこちらをご覧ください。
※フォレストカフェはひょうご環境保全連絡会から助成を受けて開催します。